第9回 技術講座「遺伝子診断のいろは」(11)


II.制限酵素消化からブロッティング(1)
 
 まずDNAを適切な制限酵素で切断します。1μg のDNAを20〜50μL の反応液中で切るのが良いです。従ってアガロースゲルの1レーンに20μg のDNAをアプライしようとするなら制限酵素消化後アルコール沈澱して濃縮します。ここで注意点として、初歩的なことですが一点。制限酵素消化時にmixture をよく混合することを忘れずにして下さい。順番に試薬を加えていくだけでは充分に混合しません。量が少ない上、酵素にはグリセリンが含まれており、混ざりにくいのです。充分に消化したものをアガロース電気泳動します。泳動後エチジウムブロマイドで染色します(写真)。



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