-M蛋白以外の免疫グロブリンの減少- ![]() |
次にM蛋白以外の免疫グロブリンがどうなるかということであります。一言で言えばIgGのM蛋白血症であればIgA、IgM、すなわちM蛋白以外の免疫グロブリンというのは悪性の場合には低くなるということなのです。ですからもしも、M蛋白血症がある場合には、免疫グロブリンが下がっていたらまず悪性を考えなさいと、いうことになります。もしもいろいろな臨床的な検索をしても、なおかつ骨髄腫、マクログロブリン血症などが見つからないで、しかも免疫グロブリンを定量すれば、低いという時には、これはpotentially malignant 潜在的悪性疾患として、3ヶ月ないし半年毎にフォローアップが必要です。いつ何どき骨髄腫などの悪性化が起こるかわからないということで、注意深く臨床的に観察する必要があります。これについてはマクログロブリン血症ではさほどその傾向が強くありません。 |