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M蛋白の場合も免疫電気泳動法、最終的にその他の方法も使って、M蛋白の種類を決めなければなりません。血清蛋白分画だけで判るというものは殆どありません。それを免疫電気泳動が使え無かった時には、リバノールで血清を予め処理しておきますと、IgGだけが残ります。完全ではありませんが、99%のIgGM蛋白は沈澱しません。他の蛋白は、殆ど沈澱してしまいます。もしも、沈澱しなければ99%の確率でIgG蛋白だと言えた訳です。現在はもうそのような事はしません。免疫電気泳動、その他の近代的な方法を便います。 これらの色んな種類のM蛋白を伴って来るM蛋白血症の2/3は、そのものを治療する必要のない良性のものであって、それは色んな病態の背景を持っています。病態の違いから、第一群、第二群、第三群に分けているのは、ご承知の通りであります。寧ろ1/3弱のM蛋白血症は、治療しなければいけない、悪性のものであるという訳です。 |