第 9 回発表・抄録番号 2

免疫固定電気泳動法で型判定が困難であったIgM型M−蛋白例 (11)

【原発性マクログロブリン血症と良性IgM型M蛋白の区別】
  • (助言者)それから原発性マクログロブリン血症と良性IgM型M蛋白の区別はかなり難しいです。IgGとIgA型とかベンスジョーンズ蛋白の多発性骨髄腫ですと、M蛋白以外の正常な免疫グロブリンが明らかに減っていますから、それが減っていたら、たぶん悪性骨髄腫であろうと考えます。骨髄腫と診断するためには、骨髄、あるいは軟部組織に異形性の強い形質細胞が浸潤していて、それから骨破壊があるということを証明しないといけないわけです。ただIgMの場合は原発性であっても、こういうふうに良性M蛋白血症であっても、IgGとIgAがあまり減らないんです。むしろ増えることもあるので、IgG、IgA型の骨髄腫の場合みたいにクリアカットにいきません。IgM型のM蛋白と臨床とのつながりというのは、かなり難しくて最終的には剖検してからということになるケースもあります。



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