第 9 回発表・抄録番号 1

3本のM−bandを認めたIgA型M−蛋白血症 (3)

 スライド左側に示しますアガロースゲルフィルムを用いた免疫電気泳動後の蛋白染色では、セパラックスSP膜と同様に、β〜fastγ位にかけて3本のMバンドが観察されました。陽極側からそれぞれM-1、M-2、M-3と命名しました。
寒天ゲルフィルムを用いた免疫電気泳動では、スライド右側に示しますように、IgA-λ型のM-蛋白であることは同定できましたが、沈降線の形からM蛋白が3つであるという証明は困難でした。そこで次の実験としては、免疫固定電気泳動で行うこととしました。



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