第 8 回発表・抄録番号 1

血清蛋白分画において複数のM蛋白を認めた1例

データ区分γ分画の異常
55 歳 男性
診 断 名肝硬変
泳動コメントγ分画陽極よりに2つのM蛋白。α−β分画の間にエキストラバンド。
免疫電気泳動:IgG−κ型2本確認するもIgAは不明。
検査の流れ M蛋白
 →免疫電気泳動・免疫固定法でIgA同定できず
 →尿中免疫電気泳動
 →SDS−PAGE後PVDF膜転写
 →メルカプトエタノール処理後免疫固定法
 →ノイラミニダーゼ処理後免疫固定法
 →Neuro.処理後ME処理
要  約多発性骨髄腫ではなく、肝硬変でM蛋白が複数出現した症例。IgA−κ型M蛋白が免疫固定法でブロードになったのは、シアル酸などの糖鎖による修飾を受けていたからではないか。
M蛋白と膠質反応について。


分画報告書


 免疫電気泳動像



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