第 7 回発表・抄録番号 4

セパラックス膜において、α−位の速い易動度を示したIgA、M−蛋白血症の検討 (10)

 IgAのサブクラスの中にはアロタイプとして、IgAm(1)とIgAm(2)の2つがあるんですが、構造上大きな違いがあります。
 IgAm(1)の方は、H鎖とL鎖が、S−S結合していないため、還元剤の入らない状態で泳動すると、遊離の二量体のL鎖が観察されるという特徴があります。これは、いまのところSDS−PAGEくらいでしか証明できません。

 患者のIgA型M蛋白でも同様な現象が見られることから、この症例はIgAの珍しいサブクラスだということと、IgAm(1)のアロタイプをもった非常に珍しいM蛋白だということがわかったわけです。そして、そのためにα位に易動度をもっている可能性があるみたいです。



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