第 6 回発表・抄録番号 3

Fastγ−グロブリン位からγ-グロブリン位にかけて3本のM−蛋白が見られた症例

データ区分γ分画の異常
57 歳 男性
診 断 名多発性骨髄腫
泳動コメントセア膜:γ分画に3本のM蛋白。
免疫固定法:陽極側からIgM−λ、IgM−λ、IgG−λ型。
免疫電気泳動:メルカプトエタノール処理で、1本の太いMbow形成。抗IgG抗体でもMbow出現。
検査の流れγ分画に3本のM蛋白
 →支持体を変えて泳動
 →免疫固定法
 →免疫電気泳動、メルカプトエタノール処理
要  約γ分画に3本のM蛋白が出現した。免疫固定法で、陽極側からIgM−λ、IgM−λ、IgG−λ型であることがわかった。会場からは、本当に多発性骨髄腫なのか、疑問の声が上がっていた。
学会発表第45回日本電気泳動学会春季大会
岩下祥美ほか:Fastγ−グロブリン位からγ-グロブリン位にかけて3本のM蛋白がみられた症例(抄),生物物理化学 39:87,1995


分画報告書


ザイモグラム


 免疫電気泳動



ELPフォーラム症例検討会へ戻る