第 5 回発表

奇妙なLDHアノマリーについて (1)

 われわれの検査室では日常のLDHアイソザイム検査をアガロースゲルを支持体とし非ホルマゾン発色法によりLDH活性染色する方法により行っています。今日我々は血清中LDH活性が変質的異常高値を示した症例を経験し、それがLDH結合性免疫グロブリンIgG−λタイプに起因することを確認しました。LDH活性の上昇に伴うアイソザイムパターン変化とLDH結合性免疫グロブリンの関係について若干の検討結果が得られましたので報告いたします。

 症例は、72才の男性で昨年7月21日心筋梗塞3枝病変のため入院しました。7月24日CABG3枝病結合症貧血がありましてそれが消化管の検査で散癌と胃癌が認められたため9月2日胃を全摘施行しました。
 病歴としましては59才で高血圧症、67才で脳梗塞、今、後遺症はありません。69才で心筋梗塞、胃癌は昨年9月2日に手術したままです。9月24日に退院されてます。



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