第 5 回発表・抄録番号 2

セパラックスSPによる蛋白電気泳動で正常5分画のγ分画より陰極側に出現したM蛋白様分画の検討 (1)

 昨年にひき続きまして、追加検討を行いましたので、報告させて頂きます。

 まずこれがセパラックスSP膜による蛋白電気泳動像です。塗布位置がこのあたりですが、ほとんどの分画は陽極側に流れて行きますが、この正常なγバンドよりも陰極側にほとんど塗布点あたりに一つのバンド形成する。こういう現象が出る患者さんの血清が出現しましたのでこれを検討いたしました。それで、まず5種類の電気浸透現象の違う膜によりまして、蛋白分画を行いました。
 セレカXは、SPと殆ど同じような位置に塗布点付近に泳動されました。
 セラフォーの場合は、先の2つの膜よりも多少電気浸透現象が大きいということで通常の塗布位置よりも、先程の2つの膜よりも陰極側に泳動されます。恐らくこれは電気浸透現象が先のものよりもあるということで、陰極側にきたと思われます。



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