【質疑応答3】
- (発言者1)多発性骨髄腫かどうかの診断をはっきりさせる必要があるかと思います。骨髄穿刺を行ってプラズマサイトが本当に何に染まるのかというのを、見ないといけないんじゃないかと思います。もし学会に出されたらつつかれると思うんですね、何で多発性骨髄腫だということで。
(発言者2)そうですね。むしろそっちの方が問題ですね。IgMで多発性骨髄腫だというのは、今まで世界で1例か2例しか報告がない。それが本当かどうかということも疑問視されている位です。ですからそれはたいへん問題になる。
(発言者1)報告されるときはそこら辺をつつかれる。
(発表者)ということは組織とか、免疫染色をしてみると良いということですか。
(発言者1)そうですね。
(発言者2)それから組織自体が違うと言われている訳ですから、要するに原発性マクログロブリン血症との鑑別はかなり細胞レベルでははっきりしているはずです。フローサイトメトリーで分からないですか。
(発言者1)分かりますね。
(発表者)あまりはっきりは、フローサイトだと38でしたかそれで染めても綺麗に出てこないです。
(発言者2)出てこない。
(発言者1)なら形態で見るのが一番でしょうか。
(発表者)まだ確実にうちの方の組み合わせがあまり綺麗じゃないのかもしれないんですけれども、今のところミエローマの人達はフローサイトでは綺麗に出てこないです。
(発言者1)あと組織か塗末か、本当は組織ですね。主治医と相談されるといいですねちょっと難しいかもしれませんけど。教室のDr.に相談されたらどうですか、検査医学の。
(発表者)この主治医の先生にまた会うのでお願いしようと思います。
(発言者1)自尊心傷付けないように上手にやって下さい。僕も分からないんですが、ミエロ−マではないような気がするんです、印象としては。
(発表者)うーん。
(発言者1)診断名にハイパーIgMシンドロームがあるのはご存じでしょうか。
(発表者)(発言者2)さんが前に書いた?
(発言者1)ああいうのはどうなるんでしょうね。そういう疾患のときどうなるのか、忘れてしまったので、全然コメントできないです。
(発言者2)つい最近、高IgM症候群の責任遺伝子が発見されたはずです。もしそうだとすると、この症例はそうかもしれないです。パイログロブリンの問題ではなくて、最近読んで忘れてしまいましたが、日本人が発見したと思います。
(発言者1)そういうキーワードで調べてみたらどうでしょう。そういう診断名がありますから。
(発言者2)ええ、あります。
(発表者)遺伝子解析みたいなことですか。
(発言者2)遺伝子異常でしょう。
(司会者)東北大には舩渡先生や遺伝子解析の専門の先生方がいらっしゃいますから。
(発言者2)知っているはずです。
(司会者)その辺をご相談されたらよろしいかと思います。
(発言者2)(発言者1)さんはそうではないと言っているけど、やはり異型形質細胞が認められたというのを信用すると多発性骨髄腫になる訳です。その細胞形態はビシッとつかんでおくべきです。
(発言者1)そうですね。但し、形質細胞が5%で、もしこれが多発性骨髄腫だとしたら形態的には異型性がないと言えません。いわゆるスモールダリング多発性骨髄腫に入るようになりますから。形態から見ると多発性骨髄腫ではないように思います。
(発表者)はい。
(司会者)まだまだ質問があるかと思われますが、残念ながら時間が来てしまいました。(発表者)さん、これからも詳細な検討を行って、またぜひこのフォーラムで報告して下さい。どうもありがとうございました。(拍手)
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