【血清の分注量について】

 CTEシリーズ標準ゾーン(1検体分のスペースは9.3×4mm)における血清分注量は、次の3点について検討してあります。

1.塗布チップへの血清供給
2.血清分注時の広がり
3.7つの血清皿を同時セットした場合の血清の乾燥


【検討項目の内容】

1.塗布チップへの血清供給
 塗布チップは、1回に0.4μLの血清を塗布します。血清皿には最低10μLの血清が、血清皿に均一に広がって入っていることが必要です。

2.血清分注時の広がり
 血清皿(1検体分のスペースは9.3×4mm)に均一に広げるためには、最低50μLの血清が必要です。それ以下の場合、血清は均一に広がらないことがあります。
 また、60μL以上では隣接スペースにあふれ、コンタミの原因となるおそれがあります。

3.血清の乾燥
 分注後、フタをした状態で2時間30分以上を合格とみなします。

 血清量   乾燥の影響  備考
10μL 不合格  40分は問題無し 
20μL 不合格 60分は問題無し
30μL 合格 120分は問題無し
40μL 合格  
50μL 合格  


【結論】

 以上の結果より、血清の分注量は50μLということに決めました。
 なお、血清量が少ない場合でも、つぎのような工夫で、使用は可能です。

・血清を分注後均一に溝に広げる。
・血清乾燥の影響を避けるため、血清分注は1血清皿ずつ行う。
・血清は最低でも20μL以上分注する。



Q&Aへ戻る