第12回 特別演題「血清蛋白分画の成績管理」(23)


櫻林 ご発表ありがとうございました。コンピュータソフトを開発することによって、M蛋白を見逃さない工夫をされているということでございます。何か質問はございませんでしょうか。私の方から2つほど確認事項がありますが、一つは常光でM蛋白ばかりでなく、病態を検出するソフトを作ったわけですが、それとは違うものを長谷川さんの方で作られてやっているという意味でしょうか。
長谷川 そうです。常光が作っているソフトについて私は知らなかったもので、全く関係なくやりました。
櫻林 手法としては同じかもしれませんが常光のM蛋白の検出には傾斜とか変極点とかのアルゴリズムを使っているものですから、似ていたものですからびっくりしたんですが。
長谷川 手法としては私の方が雑なんじゃないかと思いますけれども、でも良く似ていると思います。
櫻林 分かりました。それからもう一つ、M蛋白というのはモノクロナル蛋白ですのでモノクロナルであるかどうかというのは、先程、説明頂いたアルゴリズムでは確認されないんではないかと思ったんですが。というのは基本的にはκ、λが必ず一つから成り立っている、それから一つの免疫グロブリンから構成されているということがM蛋白の証明ですので、その確認が入ってなかったのですが。
長谷川 そうですね。
櫻林 単一の蛋白帯が出ているということは確かに言えますが、それがM蛋白であるかどうかの確認はされていないと思ったんですがどうでしょうか。
長谷川 M蛋白であるとこの泳動から判断したあとに、免疫固定法で確認しています。
櫻林 そうですね。それをやってないとM蛋白でないので、発表の中に入れておいた方が良いと思いました。
古川 検出方法で傾斜角で求められた時に、M蛋白か何かあった場合に全てが放物線に波形が出ると限らないので、多少ずれて出た場合に、その辺の検出はされるのでしょうか。
長谷川 ずれた場合というのは。
古川 パターンが双曲線にならないで、ひずみが出たパターンでも検出できるんでしょうか。
長谷川 それもできます。ひずみが出来てもピークの両側共にひずみが出来るということはあまりないと思います。片側だけでも、傾斜度が分かればそれで検出が可能だと思います。
古川 ありがとうございました。
櫻林 常光のソフトは私共がちょっと関与しています。アルゴリズムが違うところがありまして、もうちょっと増やして、特に微小M蛋白には検出率を高めているはずですが、長谷川さんが発表された方法とぜひ比較して頂いてデータを頂ければたいへんありがたいと思います。
 時間もきていますどうもありがとうございました。(拍手)


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