第10回 リレー講演より「CK−MM、MBアイソフォームと急性心筋梗塞について」(13)


CK−MM、MBの特異性

  1. 等電点電気泳動を用いてCK-MM、MBアイソフォームを分画し、急性心筋梗塞における有用性について検索した。
  2. 本法はアイソフォームのマイナーバンドも分画でき、MM3/1やMM4は早期急性心筋梗塞のマーカーとして有用だった。
  3. 特に、MM3/1は6.1〜8時間
    MM4は8.1〜24時間で最も有用だった。
  4. MBアイソフォームは心筋に特異的であるが、活性が低いため、MM3/1やMM4ほどの有用性は認められなかった。
 以上、等電点電気泳動を用いてCK−MM、MBアイソフォームを分画し、急性心筋梗塞における有用性についてお話しました。等電点電気泳動法はCKアイソフォームのマイナーバンドも分画でき、MM3/1比やMM4は早期急性心筋梗塞初期のマーカーとして有用と思われます。

 以上です。



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