第10回 リレー講演より「動脈硬化とリポ蛋白代謝異常」(20)


 また酸化LDLというのがありますけれども、これは一つの形だと思いますが、酸化型LDLはαアンチトリプシンと複合型を形成していることが分かりました。これ非常に面白い話でありますが、この酸化LDLに特異的なモノクロナール抗体を私どもが作りまして、複合体を定量する系を作成しています。酸化LDLは非常に微量でμgオーダー位しか存在しませんが、そういうものが実際には動脈硬化と密接に関係しているということになろうかと思います。



      講演録に戻る