第12回全自動電気泳動装置コントロールサーベイ実施・集計報告
株式会社常光 東京技術研究所 全自動電気泳動装置 コントロールサーベイ事務局
【まとめ】
この「全自動電気泳動コントロールサーベイ」も今年で第12回を迎えました。参加台数は前年より多くなり523台の参加を得て実施することができました。
今回も主成分分析による絶対値総合評価を適用し、各施設の結果を評価させていただきました。しかし、CTE-150のセパラックスS及びCTE-300/120をご使用施設につきましては参加台数が各3台となってしまい、必要な精度を確保できない(主成分分析を行うには最低10台の装置が必要としている)ため主成分分析による総合評価を行うことができませんでした。主成分分析による総合評価を実施した装置につきましては、前年度との比較を行うことが可能となっています(装置および支持体に変更がない場合)。
この結果
- 各分画間の相関を含めた評価になっているので、従来法の評価では、見落とされていた良さ(悪さ)についても評価することができる。
- カタヨリ+バラツキの評価により、1つの数値を以て良さ(悪さ)の加減を判断することができる。
といった利点があります。
セパラックス及びセパラックスSについては製造中止になり、参加施設が減ってきており代わりに新機種が増える傾向が見られます。
私どもは、メーカーとしてユーザーの皆様方のご意見や、今回のサーベイの結果等を基に、さらなる改良を進め、装置における精度管理の有用性を高め、分画値データの信頼性向上を計る所存でございますので今後ともよろしくお願い申し上げます。
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