第11回全自動電気泳動装置コントロールサーベイ実施・集計報告

株式会社常光 東京技術研究所 全自動電気泳動装置 コントロールサーベイ事務局


【コントロールサーベイ実施方法】

6.評価方法
 主成分分析によって総合評価を決定した。ただし、EPS及びCTE-300/1200に関しては、台数が10台を下まわったため、主成分分析による総合評価を行うことが出来なか った。EPS及びCTE-300/1200ご使用施設については、各分画毎による評価(以下従来法と記す)にて、総合評価の代わりとし報告した。
 また、総合評価を行ったものについても参考として従来法による評価も行い、両者を各施設に報告した。

 6−1:総合評価
 全施設における各分画の基準値を求め、各施設の個々の分画値と基準値との差を算出し、5分画分の差のデータを合成し、独立した3つの主成分のベクトルとして表現する。それを合成し、1個のベクトルとして表現したものOPベクトルが評価指標(カタヨリおよびバラツキ)となる(図1参照)。最後に、カタヨリとバラツキのベクトルを合成した物を「カタヨリ+バラツキ」とし、最終的な評価の指標とした(図2参照)。
 合格〜不合格の評価は「カタヨリ+バラツキ」にて判定した。評価の基準は表3のとおりである。


図1:カタヨリおよびバラツキの評価概念



図2:(カタヨリ+バラツキ)の評価概念


表3:「カタヨリ+バラツキ」による評価の基準
評価評価内容
カタヨリ+バラツキカタヨリバラツキ
合格OP<5.80OP<3.58OP<5.46
不合格5.80<=OP3.58<=OP5.46<=OP



 6−2:従来法による評価
  1. 平均値(xバー):分画毎に平均値を求め、各施設の分画ごとの平均値から、全国の集計データを算出。これを基に表4のようにランク付けし、評価した。

    表4:従来法による平均値の評価ランク
    評価評価内容
    注)Sd:同一機種群内における、平均値(xバー)の施設間バラツキ


  2. ばらつき(SD):Alb、α1-G、α2-G、β-G、γ-GについてSDを求め、各施設の分画ごとのSDを集計し、SDの平均値を算出。これを基に表5のようにランク付けし評価した。
    表5:従来法によるSDの評価ランク
    評価評価内容
    注)Sd:同一機種群内における、SDの施設間ばらつき



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