第 4 回発表・抄録番号 4
γ分画異常の症例 【泳動所見】
※分画報告書からだけではわからないが、つぎのような提示があった。
- 蛋白分画 セパラックスSP(上)では、塗布点よりも陰極側にバンドが出現した。従来使用していたセパラックスでは、先細りではあるが塗布点よりも陰極側のバンドは出現しなかった。
- 免疫電気泳動 アガロース加寒天を使用しているセンターに依頼したところ、原点付近にロケット状の沈降物が見られた。しかし、別の施設でアガロースゲルで測定したところ、通常のIgGより陰極側に沈降線が確認できた(IgG−λ)。確認のためにもう一度センターに依頼したところ、やはりロケット状の沈降物が見られたが、結果はIgG−λ型と報告されていた。
- M蛋白の量が少ないので、モノクローナルな増加ではないのではないか、と推測した。