データ区分 | : | β分画の異常 |
54 歳 男性 | ||
診 断 名 | : | IgA−κ型多発性骨髄腫 |
泳動コメント | : | セパラックスSPで、β分画がかなり強い波形帯。 免疫電気泳動:抗IgAと抗κに反応が見られた。 |
検査の流れ | : | 総タンパク、IgA著増。貧血、末梢血に赤血球の強い連銭形成 →多発性骨髄腫疑いで骨髄穿刺。免疫電気泳動。セパラックスSPで波形帯出現 →泳動機器、泳動条件、支持体、タンパク濃度、支持体の電気浸透について検討。血液の粘稠度測定。 |
要 約 | : | セパラックスSPでは出現しないとされていたMタンパクによる波形帯は、以下の条件がそろったときに出現することがある。 1)M蛋白分画が塗布点から離れているとき 2)M蛋白量が多いとき 3)M蛋白の粘稠度が非常に高いとき。 |