第 5 回発表・抄録番号 1

セパラックスSP膜で波形帯を生じた1例

データ区分β分画の異常
54 歳 男性
診 断 名IgA−κ型多発性骨髄腫
泳動コメントセパラックスSPで、β分画がかなり強い波形帯。
免疫電気泳動:抗IgAと抗κに反応が見られた。
検査の流れ総タンパク、IgA著増。貧血、末梢血に赤血球の強い連銭形成
 →多発性骨髄腫疑いで骨髄穿刺。免疫電気泳動。セパラックスSPで波形帯出現
 →泳動機器、泳動条件、支持体、タンパク濃度、支持体の電気浸透について検討。血液の粘稠度測定。
要  約セパラックスSPでは出現しないとされていたMタンパクによる波形帯は、以下の条件がそろったときに出現することがある。
1)M蛋白分画が塗布点から離れているとき
2)M蛋白量が多いとき
3)M蛋白の粘稠度が非常に高いとき。


分画報告書

 免疫電気泳動像




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